楽譜に書いてあること
楽譜にはいろんな情報が書いてあります。音の高さ、長さ、早さ、曲想などなど・・・
でも、素敵な音楽を聴いて胸にキュン!と来る時って、それだけじゃない何かを感じませんか?
人間の感覚って、そんな図式にすべて表されるくらいの情報量じゃないと思うんです。
もちろん、作曲家の頭の中に浮かんだ音楽だって。
それを無理矢理、「楽譜」っていう図式に表しているわけですから、そこに書けなかった情報が行間にものすごくあるわけです。
例えばスタッカート。「音を短く切る」という記号ですが、その「切る」っていったって、じゃあどのような切り方のイメージが作曲家の頭の中にあったのかなと。
小石みたいに固く小さな粒の感じなのか。重い石なのか、軽い石なのか。
それとも、もっとふわっとした小さいものなのか。
伸ばした粘土を刃物で1cm間隔に切るように、平らにすこしだけ伸ばしてブツッと切るのか。
それともよく響くホールでオーケストラが弾いたときのように、少し残響が残る感じで響きを残して切るのか。
作曲家は「スタッカート」で書きますから、どれなのかな~と考えます。
その辺の判断は小さな生徒さんではなかなか難しいと思いますし、私も子どもの頃は深く考えないで譜読みしていました(^▽^;)
「ここはこうかな?」「こっちはこうかな?」と考えて、それを的確に表現できるようになると演奏の仕上がりが面白くなってきます(*^_^*)
自分の出している音を、演奏しながら冷静に聴くのは難しいので、ときどき録音して聴いてみるといいですよ!
0コメント