アコースティックピアノと電子ピアノの違い
ピアノを始めようと思ったとき、まずは電子ピアノを購入される方が多いです。住宅事情だったり、「いつまで続くか分からないから・・・」だったり。
私も最初の3年間くらいは電子ピアノでした。今は性能のよいものがたくさん出ていますが、私のときは何とタッチでの音量調節さえできないものでした。
ちなみに「電子ピアノ」は、88鍵あって、最低でもペダルが1つ以上はついていて、ピアノに専用の足もしくは台がついているもの、専用の椅子がついているもの、タッチで音量がある程度変えられるものをお勧めしています。鍵盤もできれば少し重ためのものが良いです。
それ以外のものは比較的早く性能的に物足りなくなるか、変な癖がついてしまう恐れがあると思うので、新しく購入される場合は注意が必要です。
先日、福島市音楽堂のイベントで「スタンウェイの日」というのがあるのですが、そちらへ自己研鑽のために行ってきました。1時間大ホールでスタンウェイ弾き放題!
帰宅して娘(小学生。私が教えています)に
私「今日スタンウェイ弾いてきたんだよ。すごくきれいな音だったよ」
娘「うちのピアノ(YAMAHA)もきれいじゃん」
私「うちのピアノもいい音するけど、ピアノによっていろいろ音が違うんだよ」
娘「わかる!発表会のときのピアノがうちのと感じが違うから、うまく弾けない。あとおばあちゃんちの電子ピアノでたくさん弾いてからうちのピアノで弾くと『音がきれい!』って思う。強弱がおばあちゃんちのはあまりつかないよね」
祖母宅の電子ピアノは私が大人になってから購入したものなので、そんなに性能的に古くはなくて強弱はつくのですが、微妙な強弱の変化が出せないという意味だったようです。アコースティックピアノはタッチの加減で、自分がやった分だけ表現が出せます。
娘「あと、おばあちゃんちのは電子ピアノは痛い音も出ないよね」
私は鍵盤を乱暴に叩いたときの破裂音まじりの音(あまり質のいい音ではない)を「ムチで叩くような痛い音はピアノも痛いから出さないで」と教えています。電子ピアノはグランドピアノのきれいな音をサンプリングして入れてあるので、どのように弾いてもきれいな音が出てしまうようです。家ではきれいに弾けているつもりでも、レッスンのピアノで弾くとうまくいかないというのはこれが原因のこともあります。
私もNASU×PURIで演奏するときはステージピアノという電子ピアノで演奏することが多いので、アコースティックピアノのときとは弾き方を変えます。同じように弾いてもうまくいきません。逆もそうだと思います。なので、本番前は慣れるためにしばらくステージピアノで練習しています。
「音がきれいと感じる」「自分が思ったように表現できる」は「面白い」「もっとこうしてみよう」に繋がって、それは上達への近道になるのかなって思っています。
(スタンウェイの日。大ホールの客席は真っ暗!長期休み中に、小学生向けの同じ企画がされるときもあるようなので、是非~♪)
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